FOMCは0.25ポイント利上げにとどまるが、NYダウは過敏に反応

先ほどFOMCが終わり0.25ポイントの利上げという結果になった。円相場はやや円高方向に触れているが極端な変化はなかった。0.5ポイントの事前予想が撤回されたため「やや軟化した」という評価だったようだが、その後の発言にタカ派的な色彩も滲んでいるという報道もあり市場は鋭敏に反応しているようだ。時事の速報では500ドル安で取引を終えたそうだ。

パウエル議長は「モデル化が非常に困難」としてリセッション(景気後退)を意識した発言を織り込んでいる。アメリカ経済がかなり難しい状況に陥っていることがわかる。

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PTAという日本の理不尽

PTAはアメリカで作られた仕組みである。この仕組みが日本では独特の進化を遂げている。端的に言えば村社会の陰湿な同調圧力の温床になっているのだ。PTAが問題になるのは学校側のメンバーに入れ替わりがなく保護者だけが入れ替わるからである。つまり意識が変わらない古い村社会に新しい親たちが付き合わされるというのが現在のPTAのようだ。意味がわからないと考える人が多いのも頷ける。

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習近平中国の単純な外交戦略にバイデン政権が勝てないのはなぜか

日本から見るとかなり奇妙な動きに見えるかもしれない。習近平国家主席の外交が次々に成果をだしている。イランとサウジアラビアを結びつけロシアとの和平交渉に乗り出した。

背景にあるのはバイデン政権になってから目立つアメリカの不在ぶりである。軍事では勝って外交で負けていると言った印象なのだ。バイデン政権も外交をやっているのだがどちらかと言えば選挙キャンペーンといった色彩のものばかりだ。

では習近平国家主席のやり方が巧妙なのかということになる。冷静に見ると中国もロシアも単に自分達がやられたことをやり返しているだけである。つまりそれほど巧妙な戦術があるわけではない。にもかかわらず一定の成果を上げてしまっているのはなぜか。

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岸田総理キーウ「電撃訪問」が直前リーク 岸田総理を危険に晒したのは誰なのか

岸田総理がキーウを電撃訪問した。訪問に特筆すべきものはなかったのだが、気になる点があった。誰もが予想した「電撃訪問」でありリスクに見合うだけのインパクトがなかった割に事前に警備の手薄なチャーター機であることまで知られていた。つまりインパクトはなくリスクばかりが高かった。そこで「これは誰のせいなのだろうか?」と考えてみた。

官僚・政権間に相互不信が高まっている。おそらく、今後も不確かなメディアリークが増えるだろうと思う。政府を組織し機能させるのが総理大臣の役割だと考えると「岸田総理が自ら危険を作っている」という結論になってしまう。

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高市早苗氏は結局何に負けたのか

このところ、高市早苗大臣に関するニュースが国会の一つの軸になっている。さまざまな切り口があるのだが、今回は高市早苗さんは結局何に負けたのかについて考えてゆきたい。立憲と総務官僚に「刺された」とする人が大半なのだろうが、おそらく「改革者」の姿勢が疎まれたのではないかと思う。

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モンスターの誕生 UBSがクレディ・スイスを救済

UBSがクレディ・スイスを救済したとして話題になっている。「スイス発の金融危機は防がれた」というわけである。では、これが本当に救済だったのかということになる。結果的に三つのことが起きた。まずスイス発の金融危機は防がれた。ただしスイスの威信は損なわれた。そして最後にスイスに大きくて潰せないモンスター金融機関ができた。今後スイスはこのモンスターを「飼う」ことになる。

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志位体制の日本共産党が党員をつづけざまに除名せざるを得ない深刻な理由

日本共産党がまた党員を除名したという。なぜ次々と党員を除名するのか。あまり知られていない日本共産党の歴史に由来している。日本共産党は過去を清算できていないため政治議論を外に公開することができない。それどころか最近では外向けに情報発信すらできなくなっているようだ。

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トランプ氏が「俺は火曜日に逮捕されるかもしれない」と支持者に抗議を呼びかけ

トランプ氏が自身のSNSで「自分は火曜日に逮捕されるかもしれないがこれは政治的迫害である」と訴えている。高市行政文書問題でも見られた「誰かが嘘をついている」というような程度話なのだが、アダルト女優が登場したりトランプ氏が抗議運動を呼びかけたりと「劇場化」の度合いは日本とは比べ物にならない。さらに実際に刑事罰の対象になる可能性もありこれまでの民事裁判とは少し様相が違ってきている。

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ホリエモンこと堀江貴文氏が私設秘書として国会に戻ってくるらしい

東スポが「堀江貴文氏が秘書として国会に戻ってくるらしい」と書いている。さっそく田中角栄元首相は5年間登院しなかったのに除名されなかったなどと主張し、多くのいいねを集めたそうだ。「バカの革命」が始まったと思った。堀江さんがバカだと言っているわけではない。

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